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2025年4月2日(水)~13日(日)、TEGAMISHA ART GALLERYで開催の個展「岩淵城太郎 『いつぞや、どこかで』 」出品作です。
長野県松本市郊外、古民家を改装したギャラリーで岩淵城太郎さんの作品に出会いました。ダイナミックな造形と、ルールに囚われないような自由な画材の使い方。プリミティブな印象をもたせつつも、ヨーロッパのカフェに古くから飾られているような雰囲気がある。木の板に、時にはコラージュも交えながら描かれたそれらの作品から伝わってくる郷愁のような、民謡のようなイメージに、しばし釘付けになったことを覚えています。
TEGAMISHA ART GALLERYで、そんな岩淵城太郎さんの個展が開催できることになりました。ちょっとミュージシャンの様な雰囲気を醸し出す岩淵さんに話を聞くと、作品の魅力に繋がるヒントが透けてきました。例えば、印象的に感じられる色彩について、実は元々色をつかうのが苦手だったのだそうです。現在でもよくつかう絵具は限られていて、少ない色数を木板に重ねては消し、繰り返すことで作品が生まれていくといいます。そうした、ともすれば行き当たりばったりに描くことで表れた人物や動物たちから、なぜだか岩淵さんにとって“どこかで”出会ったような、初めてではない感覚が呼び起こされるのだそうです。記憶の奥底に流れるイメージが、描画の試行錯誤の中でしぜんと導き出されているのかもしれません。
「いつぞや、どこかで」。ぜひギャラリーで“そこにあった記憶”を追体験してみませんか?
▼個展情報ページ
https://tegamisha.com/news/news-6898/
[技法・サイズ]
アクリル、クレヨン、紙、木製パネル
H675 × W600mm
[制作年]
2024年
[アーティストプロフィール]
長野県松本市を拠点に制作。個展をはじめ、制作ユニット「jo-nu」やアートユニット「ROJI」としても幅広く活動。